小鷹「正直今のお前より星奈の方が好きだ」夜空「な……なんだと」
小鷹「そういうことだ、じゃあな夜空」ガチャ
夜空「ま、待て!こだっ……か……」
夜空「くっ……くそぅ……」ポタポタ
夜空「なんでこんな……」
―廊下―
星奈「やっばぁ~、パソコン持って帰るの忘れてた!」タッタッタッ
小鷹「……」
星奈「あれ?小鷹……?まぁいいわ、パソコンパソコン……」
ガチャ
星奈「あら、夜空」
夜空「肉……貴様……」プルプル
星奈「よ、よぞらどうしたの……?」
星奈「!!」
星奈(怒ってる夜空、その隣にはエロゲプレイ中で放置してたスリープモードのパソコン……)
星奈(間違いなくエロゲーで夜空そっくりな娘を攻略してたのがバレたぁあああ!!!!!!)
夜空「貴様、許さないぞ……!」
星奈「ち、違うのよ!」
夜空「黙れッ!!」
星奈「ひぇえっ!!ごっごめんなさい!!」
夜空「ごめんなさい……?何故謝るのだ……?」
星奈「だって……」
夜空「まさか『もう告白した』なんてことはあるまいな?」
星奈「いや、それは……買ったばっかりだから……」
夜空「ばっ買収だと!?」
星奈「ごっ、ごめんなさい!本当はクラスの男子からもらったの!」
夜空「クラスの男子からだと……!?」
夜空(そういえば私がソラで残念そうにしてたような……)
夜空(小鷹ってもしかして……いや、そんなことあるはずがない!)
夜空「嘘を付くな腐れ肉!!」
星奈「だっだから謝ったでしょ!?これ以上どうしろっていうのよ……!」
夜空「だいたい、(幼馴染みの私は分かるが)貴様は(小鷹の)どういう所が好きなのだ!?」
星奈「えっと……黒髪が……綺麗なところとか……??」
夜空(黒髪!?小鷹の黒髪ってあの毛先のほんの少しの部分のことか!?)
夜空「ふっ、やはり貴様の好きとはその程度のものか……」
星奈「」カチン
星奈「う、嘘に決まってるじゃない!本当は意外に優しかったり不器用なところとかが好きなのよ!」
夜空「ぐぬぅ……」
夜空「何が許婚だ……私の方が一緒にいるではないか……!」
星奈(許婚?確かにゲームの娘は許婚ポジションだけど……)
星奈「落ち着いて夜空、それは設定なのよ?」
夜空「設定!?貴様近づきたいがために設定なんて作っていたのか!?」
星奈「あ、あたしが作ったわけじゃないけど……」
夜空「組織ぐるみか……とことん汚いな」
星奈「汚い?(ゲーム作りは)みんなでやるのが基本でしょ?」
夜空(確かに言う人間が多いほど嘘でも信憑性は増すが……肉め、本性を現してきたな……!)
星奈「そうそう、後から聞いたんだけど、理科も関わってるんだって」
夜空「理科も!?どうりで画像(幼い頃の小鷹と星奈が遊んでる写真)に違和感がないはずだ……」
星奈「凄いわよねー」
夜空「凄いわよねじゃない!そうまでして私を辱めたいのか!?」
星奈「だって……普通ならこんなこと出来ないし……」
夜空「だからといって……こんなのはいくらなんでも……!!」
夜空(貴様は私と違って純粋な奴でいるべきなのに……)
夜空「そんなもの(組織)に頼る人間だとは思わなかったぞ」
夜空「正直……軽蔑した」
星奈(ゲームに頼りすぎて夜空に嫌われた!!)ガーン
星奈「ごめん、もうあんなの捨てるから許してよ!!」
夜空「『あんなの』とか『捨てる』とか言うな!!煽ってるのか貴様は!?」
星奈「も、もう意味分かんない……」グスン
夜空「何で泣くのだ……??」
星奈「だって夜空が許してくれないんだもん……」
夜空「貴様というやつは(敵わないな……)」
夜空「―――悪かった」
星奈「えっ?」
夜空「確かに最初はムシャクシャしてて怒ったが」
夜空「貴様がらしくないことをしてたのが一番気に障ったんだ」
夜空「私だっていつものお前らしくしていれば素直にこの件から手を引かんこともない」
夜空「だがあいつを少しでも困らせたら貴様をブッ飛ばしてやる」
星奈「ほ、本当に許してくれるの……?」
夜空「あぁ」
星奈「やったぁ」ダッ
夜空「ん?」
パカ
星奈「○○ちゃーん!!夜空が許してくれたよぉ!!」キャッキャ
夜空「おい、その私そっくりのキャラクターは何だ?」ゴゴゴゴゴゴ
星奈「えっ……」
おわり