男「毒舌幼馴染を更生させる!!」①
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/21(土) 03:17:27 id:jFY.yRRI
友「は? どうしたんだ? いきなり?」
男「もうガマンならん!! あいつの横暴にはうんざりだ!」
友「俺、お前がドMで、好きで罵られてるんだと思ってたw」
男「んなわけあるか!! 俺はいたってノーマルですよ」
友「ノーマルな奴が日頃あんな罵声を浴びせられて、平気な顔してられるとは思えんけどなぁ...」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/21(土) 03:26:22 id:jFY.yRRI
男「とにかく! 俺はあいつに反抗すると決めた!」
友「で具体的になにをするんだ?」
男「ふふふ、聞いて驚くなよ」
男「ズバリ!! あいつの毒舌を実際に実行する!!!」
友「...」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 02:56:38 ID:.AXY.N8w
友「...ウッ、お前もうこんな手遅れなくらい調教されてたのか...」
男「いや違えよ! 話は最後まで聞けよ」
男「幼が何故あんな毒舌かは分からんが、あいつは自分の言葉の重みを分かってないんだ!」
友「言葉の重み?」
男「そうだ! あいつの言うことを実行して、自分の言うことでどんな事態を招くか身をもって教えてやる!!」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 02:57:22 ID:.AXY.N8w
友「はぁ... まぁ死なない程度に頑張ってくれよ~」
ガラガラ
幼馴染(以下、幼)「男! かえるわよ」
友「噂をすればだな」
男「お前が生徒会の間待っててやったのにそれかよ?」
幼「は? 何言ってんの? あんたが私を待つのは当たり前でしょ?」
幼「毎日だらしないあんたの面倒見てあげてるんだから!」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 03:11:44 ID:.AXY.N8w
男「別に頼んでねぇっての!」
幼「あら~? 毎日、朝起こして、ご飯作って、家事全般こなしてる私がいなくてあなたみたいなダメ人間が生きていけるのかしら?」
友(何その通い妻...)
男「ぐぬぬ... でもそれもおふくろが帰ってくるまでだろ? どってこと...」
幼「おじさんの単身赴任延びて、おばさん帰ってくるの来月になるそうよ?」
男「...」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 03:18:58 ID:.AXY.N8w
幼「さぁ帰るわよダメ男♪」
男「...はい」
友(大丈夫なのか、これ?)
幼(ホント、男は私がいないとダメなんだから♪)
友「じゃあな、男、幼ちゃん」
男「あぁ...」
幼「さよなら、友くん」
友(がんばれ、男)
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 03:31:01 ID:.AXY.N8w
帰り道
男「...」
幼「...さっき友くんと何話してたの?」
男「えっ!! 別にお前には関係ないだろ!!」
幼「関係あるわよ! あなたみたいな見るからに野蛮で変態な男が何かしでかしたら幼馴染の私にまで被害が出るでしょ?」
男「お前は俺をどんな風に見てるんだよ...」
幼「で、何を話してたの? ちなみに黙秘権はないわよ」
男(ちっ、メンドクセェ 深く聞き辛い内容で誤魔化すか)
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 03:44:20 ID:.AXY.N8w
男「友オススメのオカズの話だ!」ドヤ
幼「お、おかずって///」
男「な、お前には関係ないだろ?」
幼(お、おかずってアレだよね、オ◯ニーするときの...)
幼(もしかして! 男も私を使って!!)
男(よし! 女子ならこの手の話には乗ってこまい)
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 03:51:42 ID:.AXY.N8w
幼「お...///」プルプル
男「お?」
幼「男の...///」プルプル
幼「男の変態!!!!」ブン
ドカッ
男「痛!!! いきなり叩くn」
幼「変態! 変態! 変態!」
ドッドッドッ
男「痛い! 痛い! ストップ! 幼さんストップ!」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 04:05:13 ID:.AXY.N8w
......
...
男「落ち着きましたでしょうか?」
幼「はぁはぁ...」
幼「やっぱり変なこと話してたんじゃない! この変態!」
男「いやいや、そのくらい俺らの年なら」
幼「言い訳はいらない!」
幼「あなたが万年発情期だってことがよーく分かったわ!」
幼「あなたみたいないつ性犯罪に手を染めるか分からない変態は、幼馴染である私が見張ってないとね!」
幼「いくら人様に迷惑しかかけられないクズ男でも犯罪なんて犯したら、おじさんとおばさんが可哀想だもの」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 04:34:54 ID:.AXY.N8w
男「」イラッ
男「迷惑しかって言うけど、俺そんなに誰かに迷惑掛けてるか?」
幼「あら? 現在進行形で迷惑掛けられてる人がここにいるけど?」
幼「あなたみたいなダメ男と幼馴染だったばっかりにイロイロ世話しないといけなくてホント迷惑」
男「」イライラッ
幼「ホント、こんなクズ男の幼馴染なんて人生損ばっかりよねー」
男「」ブチッ
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 04:35:30 ID:.AXY.N8w
男「...ならもういいよ、やらなくて」
幼「は? それであんたが生活できるわけ」
男「いらねぇっつたんだよ!! 聞こえなかったか? お前みたいな毒しか吐かない女なんかいなくても俺は生きてける!!」
幼「毒しかって!!」イラッ
幼「なら私が世話しないでも規則正しく生活してみせなさいよ! どうせできるわけないだろうけd」
男「言ったな!! やってやろうじゃねぇか!! お前なんて必要ないって証明してやるよ!!」 ダッ
幼「あ、男...」
幼「ふんっ! なによ男の奴、どうせ後から泣きついても遅いんだから!」
幼(男には私がいないとダメなんだから...)
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 15:44:45 ID:2AWNXaQk
男宅
男(はぁ... ついあんなこと言ってしまったもののどうするか)
男(家事全般はおふくろか幼に任せきりだったしなぁ)
男(いや!! ここで折れたら男じねぇ!)
男「とりあえずは飯...の前に朝、幼が干してた洗濯物を取り込まねば」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 15:45:35 ID:2AWNXaQk
......
...
男「ふぅ...」
男(俺の分だけだから時間は掛からなかったが)
男「幼のやつキッチリやってくれてたんだなぁ」
男「俺が畳むとなんかだらしないな...」
男(はっ! イカンイカン、あいつを許してはイカン!)
男「あれ? 俺のシャツ1枚足りなくね? 風に飛ばされたのか」
男(まぁいいか、次は風呂沸かして飯だな)
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 16:38:01 ID:2AWNXaQk
幼宅
幼「男の奴随分粘るわね、もう別れて2時間も経つのに」
幼(どうせすぐ泣きついてくるはず!)
幼(その間に私は男のシャツで...)クンクン
幼(あぁ... 男ぉ)
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 16:38:40 ID:2AWNXaQk
コンコン
幼母「幼? 男くん家行かなくていいの?」
幼「ひゃい!!」
幼「お、お母さん!」
幼母「あんた大丈夫?」
幼「だ、大丈夫だから!」
幼母「そう、でいいの? 行かなくて」
幼「ど、どうせすぐに泣きついてくるからそしたら行く」
幼母「あら? 喧嘩でもしたの? まぁなんにせよ自分から男くんを助けるって言ったんだから最後までしっかりね」
幼「...」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 18:19:56 ID:2AWNXaQk
男宅
男「さて、何を作るか...」
男「空腹を満たすだけならカップ麺でいいんだが」
男「幼の奴に啖呵切った反面、カップ麺ってのも釈だし、ここはちゃんとした料理を作る!」
男「で、何を作るかだが...」
男「ま、まぁ最初はカレーって相場が決まってるしな、カレーにしよ」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 19:01:57 ID:2AWNXaQk
幼宅
幼(男がまだ折れない...)
幼(なんで!? 男は私がいないと何も出来ないはずなのに!)
幼(あ! どうせ意地はってるだけだわ! 私が少し優しくしてあげだか泣いて謝るはず)
幼「そうと決まれば、行動あるのみ!」ガタッ
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 19:04:24 ID:2AWNXaQk
......
...
幼母「あら? どうしたの? そんなに急いで?」
幼「男ん家行ってくる!」
幼母「あらあら、隣だからってそんなに急いだら転ぶわよ」
幼「行ってきます!」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 19:06:35 ID:2AWNXaQk
男宅
男「よし、完成! なかなかいいんでないか?」
男「カレーと簡単なサラダ」
男「では、頂きます!」パクッ
男「ん、まあまあじゃねえの? 幼の料理には劣るけど」モグモグ
男「...」
男(なんでいちいち幼が出てくんだよ、もういいんだあんな奴)
男「おいし...」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 19:20:46 ID:2AWNXaQk
......
...
男「ふぅ、皿洗い終了」
ピンポーン
男「ん? 誰だこんな時間に?」
ピピピピンポーン
男「は、はいはい、今出ます!」
タッタ
ガチャ
男「誰ですか、こんな時間n」
幼「助けに来てあげたわよ? 感謝しなさい!!」
男「...」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 19:29:16 ID:2AWNXaQk
幼「どうせあんたのことだから、私のご飯ほしさにシクシク泣いてるだろうから来てあげたわよ?」ドヤッ
男「...」バタン
幼「ちょ、ちょっと!? なんで閉めるのよ?」
男「うるせえ、帰れ」
幼「な!! なによせっかくこっちから来てあげたのに!」
幼「どうせ、ダメ人間のあんたのことだから夕飯もまだなんでしよ? なんなら私がつk」
男「いらねぇ、もう自分で作って食ったから」
幼「え?」
男「あと、お前が干してたくれた洗濯物も畳んだ、シャツが1枚なかったが」
幼「...」
男「幼、お前がいなくてもなんとかなりそうだわ」ニヤ
幼「そ、そんなわけ...」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:17:08 ID:.AXY.N8w
男「まぁ、とりあえず今日は乗り切れそうだから帰っていいぞ」
男「あ、そうだ明日の弁当も俺の分はいらないからな、自分で何とかするから」
男「じゃあな、おやすみ」
ガチャ
幼「...」
幼(なんで? どうしてなの男? 男は私がいないとダメなはずなのに...)
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:22:45 ID:.AXY.N8w
......
...
男(ふぅ、ちょっと言い過ぎたかな?)
男「いや、今まで俺が言われ続けてきたことに比べればこのくらい!」
男「...寝よ、朝早く起きて洗濯物干さないといけないしな」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:23:23 ID:.AXY.N8w
幼宅
ガチャ
幼「...」
幼母「あら、おかえり、早かったのね」
幼「...」
幼母「どうしたの? ホント大丈夫?」
幼「...大丈夫よ、男もう寝ちゃってるみたい」
幼「私ももう寝るね...」
幼母「あ、ちょっと」
幼「おやすみ...」
幼母(これは何かあったわね)
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:42:22 ID:.AXY.N8w
翌日
リリリリリリリ カチッ
男「ふぁああ」ノビー
男「起きれた、やってみるもんだなぁ」
男(なんやかんや幼に甘えてたんだな俺)
男「よし!! 洗濯とその間に朝飯だ!」
......
...
男「朝飯と言っても昨日のカレーの残りだが、一日置いたカレーはうまいから良し!」
男「食ったら洗濯物を干して、あ! 弁当は...まぁ初日くらい購買でパンにするかたまにはいいよな」
男「さて、いただきます」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:43:06 ID:.AXY.N8w
......
...
男「ごちそうさま、次は皿洗って、洗濯物干して、って今日ゴミの日だ出さねぇと!!」
ゴミアツメ
ガチャ
幼母「あら?」
男「あ! おはようございます、おばさん」
幼母「男くんおはよ、男君がゴミ出しって珍しいわね? しかもこんな朝早く」
男「ハハハ...」
幼母「起こしに行くまで起きないっていつも幼がぼやいてるくらいなのに」
男「俺もたまにはように頼らず起きますよ」
男「それに、これからは幼に頼らずいろいろやりますよ!」エッヘン
幼母「あら? それは良い心がけね」
男「とりあえず、ゴミ出しをっと」
ガサッ
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:43:40 ID:.AXY.N8w
幼母「男君もう朝ごはんは食べたの?」
男「あ、はい、昨日の残りですけど」
幼母「あらそう? なんだったらうちで食べていってもと思ったんだけど」
男「気持ちだけ貰っときます」
男「あ、そうだ幼に朝は先に学校に行ってると伝言頼めます?」
幼母「あら、いいけど、何か用事?」
男「...いや、別にちょっとした用事ですよ」
男「じゃあ俺は戻ります、洗濯物干さないといけないので」
幼母「あらそう? たまにはうちを頼ってね」
男「...はい、ありがとうございます」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:57:53 ID:.AXY.N8w
幼宅
幼「ううん」
幼(私寝ちゃったんだ...)
幼「あ! もうこんな時間!! 男を起こしに行かないと!」
ドタドタ
幼母「おはよ、幼」
幼「おはよ、お母さん! 男の家行ってくる、朝食はそっちd」
幼母「男くんにはさっき合ったわよ」
幼「え?」
幼母「なんでも『幼に幼に頼らずいろいろやります』だって、立派になったわねぇ」
幼「...で、男は?」
幼母「そうそう、今日は用事があって先に学校行くって」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 21:58:50 ID:.AXY.N8w
幼「ッ!!??」
ダッ
ガチャ
幼母「ちょっと、幼!!」
男宅
ピピピピンポーン
幼「...」
シーン
幼(男...ホントに私なしで起きたんだ...)
幼(あ、洗濯物もちゃんと干されてる...)
男『お前なんて必要ないって証明してやるよ!!』
幼(もしかしてホントに...)
幼(いや! そんなわけない! だって男は...)
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:24:53 ID:.AXY.N8w
男登校中
男「ふぁああ」
男(やっぱり、早起きしたから眠いなぁ)
男(これからこれが続くのか、大丈夫かな?)
?「あれ? 男くん?」
男「ん? あ、女さん」
女「おはよ! 珍しいね? 男くんがこんな時間に登校してるなんて珍しいね」
男「まあな、女さんは部活の朝練?」
女「うん! もうすぐ大会近いからね!」
男「短距離だっけ? 頑張ってね」
女「うん!」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:42:12 ID:.AXY.N8w
幼登校中
幼(はぁ、昨日の夜からまともに男と話してない...)
幼(男といっしょじゃない登校なんてはじめて...)
幼友「おーさな!!」ドン
幼「うわっ!! 幼友ちゃん、おどかさないでよぉ」
幼友「ふふふ、ぼーっとしてる幼が悪い」
幼友「どうしたの、浮かない顔して」
幼「なんでもないよ...」
幼友「そういえば、旦那はどこいんの?」
幼「男は先に行った」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:42:53 ID:.AXY.N8w
幼友「え!! 夫婦二人で登校しないなんてなんかあったの!?」
幼「反抗期?」
幼友(旦那とか夫婦とかはツッコまないんだ...)
幼友「夫婦喧嘩ですか」
幼「喧嘩とかそういうんのじゃ...」
幼友「もしかして、これが発端で離婚とか」ニヤニヤ
幼「そんなことない!!!!」
幼友「うおっ!!」
幼「っ! ごめん、怒鳴っちゃって...」
幼友「い、いいって、からかったこっちが悪いんだし」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:43:28 ID:.AXY.N8w
幼友「喧嘩の理由分からないの?」
幼「だから喧嘩じゃないって」
幼「なんでも私が必要ないって証明するんだって」
幼友(必要ないって、今までどんだけ頼ってたんだよ)
幼友「ま、まぁ自立するってのは良いことなんじゃない」
幼「そ、そうだけど...」
幼友「とりあえず、学校着いたら話してみようよ」
幼友「私が間に入ってあげるからさ!」
幼「う、うん ありがとね幼友ちゃん」
幼友「いいってことよ♪」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:50:49 ID:.AXY.N8w
教室
友「うお! 俺より先に男がいるだと!」
男「うっす、てかお前いつもこんな早いのか?」
友「まぁな」
友「で、どうしたんだよ? お前がこんな早いなんて」
男「いろいろあってな」
友「ほう? もしかして、昨日言ってたこと実行に移したのか?」
男「まぁ、そんなとこ」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 22:51:20 ID:.AXY.N8w
--男説明中--
友「ほうほう、そんなことになってたのか」
男「だから今日は早起きってわけ」
友「でも、割となんとかなってんじゃん?」
友(今のところは)
男「そうだな、あとは俺とあいつの我慢比べだ」
友「ま、なんかあれば手貸すぜ」
男「マジ! じゃあ今日の昼飯おごt」
友「それはねぇから」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 23:10:01 ID:.AXY.N8w
......
...
幼友「おっはよー」
幼「おはよう」
オハヨー
オハヨー
幼友「男くん、おはよう」ゴゴゴゴ
男「お、おはよう幼友」チラッ
幼「...おはよ」
男「お、おう...」
友「よー幼友、幼ちゃん」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 23:10:31 ID:.AXY.N8w
幼友「ねぇ男くんちょっといい?」
男「え? まぁ大丈夫だけど」
幼友「そ、じゃあちょっと来て」グイッ
男「ちょっ」
ガラガラ
幼「...」
友「はぁ...」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 23:39:54 ID:.AXY.N8w
廊下
男「で、話って」
幼友「なんで幼友と喧嘩してるのかなーって」
男「喧嘩なんて...」
幼友「幼も同じこといってたけど、見るからに様子が変だったよ?」
男「幼が?」
幼友「男くん、幼に幼ちゃんが必要ないって証明するって言ったんでしょ」
男「ま、まぁ言ったけど」
幼友「今まで世話になっててそれは少しひどいんじゃない?」
男「...」
幼友「...」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 23:40:28 ID:.AXY.N8w
友「まぁまぁ幼友、そんな剣幕で睨むなよ」
男・幼友「友!!」
幼友「どうしてあんたが」
友「2人が心配だったから?」
幼友「なんで疑問形なのよ」
友「まぁそれは置いといて、男にも言い分はあるんだよな?」
男「あ、あぁ」
幼友「言い分って?」
友「幼友も知ってるだろ? 幼ちゃんの男への接し方」
友「確かに、男はいろいろ世話になってるけど毎日あんな罵声を浴びせられるのどうよ?」
幼友「まぁ確かにちょっとキツイ気がしてたけど」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/22(日) 23:41:03 ID:.AXY.N8w
友「でな、男は幼を更生させたいんだと」
幼友「それと幼が必要ないのと何が関係するのよ?」
男「幼が言ったんだよ『なら私が世話しないでも規則正しく生活してみせなさいよ!』って」
男「だからそれを実行して幼を見返してやろうと思って」
男「ちゃんとなったら幼としっかり話するから今のところはわかってくれないか?」
幼友「...」
幼友「計画は分かったわ、でも私は私なりに幼をフォローする」
幼友「全てが終わったらちゃんと仲直りするのよ?」
男「ああ、もちろん」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:41:38 id:Gom3yLFw
教室
幼「幼友ちゃん、男はなんだって?」
幼友(なんて言うべきか)
幼友「お、男はいつも幼にばっか家事とかさせてたから少しは自分でもできるようにしたいんだと」
幼友「こ、これも愛の形かな」アセアセ
幼「あ、愛なんて...///」
幼(そっか! やっぱり男くんには私が必要なんだ♪)
幼友「まぁ少しの間1人でやらせてみたら? 可愛い子にはなんとやらってさ」
幼「そ、そうだね」
幼友(私の前だとこんななのに、どうして男くんの前だとあんな毒舌なのか...)
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:42:09 id:Gom3yLFw
昼休み
友「男、今日飯どうするんだ?」
男「あー購買で何か買おうかと」
友「だったら、早く行こうぜー いいのなくなっちまう」
男「わーった」
タッタッタ
幼(まさか、男と一緒にお昼ご飯を食べない日がくるなんて...)
幼友「幼、いっしょにたべよー」
幼友(うわー、見るからに不機嫌)
幼「う、うん食べよー」
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:42:57 id:Gom3yLFw
放課後
友「男、帰りどっか行かね?」
男「あーわりぃ、今日帰りスーパー寄っていくからさ」
友「そっか、いろいろ自分でやらんといけないからか」
友「ならしゃーない、じゃまた今度な」
男「おう、じゃーな」
友「うーい」
男(さてと、とりあえず幼といつも行ってたスーパーに行くとするか)
幼「」チラッ
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:43:34 id:Gom3yLFw
スーパー
男「さて、何買うかなー」
男「ってかまだ夕飯何作るかも決めてねぇや」
男(そういや、買い物なんていつも幼に任せきりだったなぁ)
男「ま、見ながら決めますかね」
......
...
幼「さーて、どうせちゃんとした目利きのできない男のために『たまたま』通りかかった私がレクチャーをしてあげようじゃないか」フンス
幼「あ、男の奴醤油入れてる! 醤油はこの前買い置き買ってあるのに...」
幼(やっぱり、男は私がいないとダメなんだから! さてそろそろ)
幼「あれ、おとk」
女「あれ? 男くん?」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:44:12 id:Gom3yLFw
男「あれ? 女さん、どうしてここに?」
ササッ
幼(な、なんで女さんがここに!?)
男「なんで女さんがここに?」
女「ここのスーパーはタイムセールが良いんだよー、あと少しで開始なんだー」
男「へぇ、そういやときどき幼にこき使われてたっけ」
女「男くんこそどうして、こういうとこ来るイメージないけど」
女「幼さんにやってもらってるイメージ」
男「ぐぬぬ、何を言いますか俺は生まれ変わって家事のできる男になったんです!」
女「なにそれ」クスクス
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:44:43 id:Gom3yLFw
男「それより、女さん部活は? さっき帰るとき陸上部やってたと思うんだけど」
女「実は無理言って今日は休ませてもらったんだ」
男「ほー、そんなにこのタイムセールが重要なのか」
女「うん、まぁね...」
男「なら手伝ってやるよ!」
女「え!?」
男「こういうのってお一人様何個~とかだろ?」
男「ってか女さんそんなに食わないか、すまんすまん」
男「まぁでも男の方が頑丈だしさ」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:45:18 id:Gom3yLFw
女「...良いの?」
男「良いよ、伊達に毎日幼にこき使われてたわけじゃない!」
女「男くんっておもしろいね」クスクス
女「ならタイムセールまで私が家事のできる男(仮)くんにスーパーの目利きの極意を教えてしんぜよう」
男「え? いいの?」
女「いいって、タイムセールで働いてくれるんだからね♪」
男「ま、まぁあんまり期待せんでくださいよ?」
女「さー行くよー」
ジー
幼(何あれ?)イライラ
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:45:52 id:Gom3yLFw
......
...
男「ふぅ、やっぱタイムセールのおばちゃんパワーはやべぇな」クタクタ
女「その割には喰いついてたね男くん」
男「そういう女さんもね、流石陸上部のエース」
女「鍛えてますから」ッシュ
男「...女さんってもしかして弟いる?」
女「え!? なんで分かるの?」
男「いや今のッシュっての特撮で見たことあってさ、女さん見るタイプじゃないしさ」
女「...うん、下に3人」
男「3人!? それは大所帯だねー」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:46:29 id:Gom3yLFw
女「両親が共働きで私が面倒みてるんだけど、ただいま絶賛育ちざかりでさ」
男「だからタイムセールなのか」
女「うん」
男「...なら、これあげる」
女「これさっきタイムセールで買ったお菓子の詰め合わせ?」
女「もらえないよ、私何もしてないのに」
男「いや、師匠にはスーパーの目利きの極意を教わったので」
女「あ、あんなの別に大したことじゃ」
男「まぁまぁ、俺はなんとなくタイムセールに巻き込まれて買っただけだしさ」
男「お菓子も子供が食った方が絵になるだろ」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:47:10 id:Gom3yLFw
女「そんなこと...」
男「じゃあさ、今度料理とか家事の極意を教えてよ」
女「え!?」
男「家事のできる男(仮)の(仮)を取るためにさ、師匠!どうかお願いいたします」
女「何それ」アハハ
女「分かりました、でも私の指導が厳しいですぞ?」
男「覚悟の上」キリッ
男・女「...」
男・女「ップ、アッハハハ」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:47:50 id:Gom3yLFw
女「そういうなら、このお菓子はありがたく貰ってくよ」
男「おう、弟たちによろしく言っといてくれ」
女「うん、謎の特撮好きの家事のできる男(仮)さんからって言っとく」
男「それはやめて」
女「うそだよー、っともうこんな時間夕飯の準備しないと」
男「おっと、俺も洗濯物しまわないと」
女「男くん今日はありがとうね」
男「なに、俺もいろいろ知れて楽しかった、また頼むよ師匠」ニコッ
女「う、うん...///」
74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/24(火) 00:48:38 id:Gom3yLFw
男「あ、そうだ俺のことは呼び捨てで良いよ」
女「え! そんな」
男「弟子は呼び捨てと相場が決まってるじゃん?」
女「な、なら私のことも呼び捨てでいいよ」
男「え!! ま、まぁ良いか」
男「じゃあ改めてよろしくな、女」
女「こちらこそ、男...///」
男「それじゃ、じゃあな」
女「うん、じゃあねー」
ジー
幼(...)イライラ
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:43:05 id:L3DeCacw
男宅
男(女ってもっとボーイッシュで家事とか苦手なタイプだと思ってたなー)
男(人間見かけによらないなぁ、女とか幼とか...)
男「さーて夕飯は何にしようかなー」
男「あ、LINE来てる? 友かな?」
幼
-----------------------------------
男?昨日はうまくできたみたいだけど
2日連続でうまくいくとは限らないわよ
もし私のご飯が恋しくなったら、泣き
ついてきて良いのよ?
-----------------------------------
男(あいつ更生の兆し皆無だな)ハァ
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:43:42 id:L3DeCacw
男「で、もう一人は...女さん!?」
男(あーそういや学校の行事の時に連絡用って交換してたっけ)
男「なんだ?」
女
-----------------------------------
男、今日はありがとう!
弟たちもお菓子喜んでたよ!
今度家に呼べーってうるさいけど
それで、師匠として夕飯に困ってるだ
ろう男に料理のレシピを送ります。
今日買ったもので作れると思います。
役立ててくれるとと助かります。
---レシピズラー----
精進せぇよ
師匠より
-----------------------------------
男(女の優しさを1%でも幼に見習わせたい)ブワッ
男(せっかく師匠から貰ったんだ、レッツクッキング!)
男「えーっと? 肉じゃが? 俺には難しいんじゃ、え? フライパンでできるのか 基本カレーと同じ? それなら...」
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:44:18 id:L3DeCacw
......
...
男「レシピ道理にやったらちゃんとできた」
男「いや当たり前なんだけど、すげーわかりやすかったなぁ、画像もあったし」
男「もしかして、女が書いてくれたんだよな?」
男「だったら礼を言わんとな」
男「とりあえず、いただきます」パクッ
男「お、うめぇ!!」
男(これで少しは幼に近づけたかな?)
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:44:51 id:L3DeCacw
...
男「ふぅ、今日の家事終了っと」
男(今日は女さんに世話になりっぱなしだったなぁ)
男「あ、そうだLINE返信しとこ」
男
-----------------------------------
師匠、ありがとうございます!
おかげでおいしい肉じゃがが作ることが
できました。
今後もご教授お願いしますm(_ _)m
弟子より
ps:ホントうまかった!今度礼させてくれ
-----------------------------------
男「送信!」
男「幼には...、まぁいいかあんな内容だったし」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:45:26 id:L3DeCacw
幼宅
幼「...」
幼(男の奴、既読無視してやがる...)
幼(せっかく、私が手を差し伸べてあげたのに、なんなのよあいつ)
幼(さっきだって、女さんにデレデレしちゃって...)イライラ
幼(どうしてこんなことになっちゃったんだっけ?)ショボン
女宅
女「ふぅ」フロアガリー
女「あ、男から返信きてる! そっかおいしくできたんだ、よかったよかった」ニコニコ
長男「あれ?ねーちゃん何見てるの?」
次男「あ、もしかして、今日お菓子くれた彼氏ー」
三男「ヒューヒュー」
女「べ、別に男くんは か、彼氏とかじゃ...///」マッカッカ
長男・次男・三男(あれ?割とガチの反応じゃね?)
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/03/27(金) 01:45:57 id:L3DeCacw
翌日
男宅
男(洗濯物も干した! 朝ご飯はトーストとベーコンエッグを食った! 昼は...購買として)
男「うん、今日も完璧!」
男「いざ行こう!」
ガチャ
男(この時間に出たら女にまた会えるかな?」
続き↓