幼馴染「もしかして私に話しかけてる?もう話しかけてこないでね。キモいから」
1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:32:58.299 id:xmb6M1CN0.net
男「え?でも俺たち保育園からの付き合いだろ・・・」
幼馴染「はぁ?」
女友「え?幼馴染ちゃん、コイツに話かけられてるの?」
女友2「キモーイ」ププ
男「え」
幼馴染「話しかけてくんな陰キャ」
女友「次、体育だねイコー」
女友3「幼馴染ちゃんw大丈夫?ww」
幼馴染「うん。へーき」
男「…」
男(昔はよく一緒にいたのに)
3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:33:50.321 id:xmb6M1CN0.net
休み時間
男「ふー」
男(トイレはいつもDQN君たちのたまり場になってるから)
男(北校舎の方まで行かなきゃならないんだよな)
男「あ」
女友「でさー」
幼馴染「え、それはない!w」
女友2「きもーい」
女友3「wwww」
男(幼馴染達が俺の席の周りで会話してる)
男(っく、座りづらいぜ)
男「…」
女友3「!」
女友3「ねぇねぇ」コショコショ
女友「ん?」
女友3「あいつ、こっち見てるよw」コショコショ
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:34:17.427 id:xmb6M1CN0.net
女友「なに!?」
男「え」
女友2「はっきり喋んなよ」
幼馴染「…」
男「え、あのさ」
男「そ、そこ俺の席なんだけど」
女友「…」
女友2「じゃあ座れば?」
男「え、だって」
女友「私たち席には座ってないんですが?」
幼馴染「もう良いよ。あっち行こ?」
女友「だねー」
女友3「あ、もう座っていいよ。あっち行くからww」
女友2「コワーイ」
男「う、うん」
5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:34:46.353 id:xmb6M1CN0.net
男「俺が何したっていうんだ」
男友「…ガンバ」
男「ん」
男友「嫌われてんなーお前」
男友2「なんでそんな嫌われるの」
男「…さぁな」
男友「ま、忘れろ忘れろ」
男友2「帰りラーメンいかね?」
男「良いねぇ」
6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:35:10.319 id:xmb6M1CN0.net
放課後
男「っと、俺掃除あるわ。今日」
男友「じゃあ待ってるよ、どこ掃除?」
男「美術室」
男友2「結構かかるところか」
男友「俺ら校門あたりにいるから」
男「おっけー」
男友「ま、がんばれや。メンバーはクラス替えまで変わらないし」
男「おう」
男(緊張するな)
男(だって掃除のメンバーは…)
7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:35:39.043 id:xmb6M1CN0.net
美術室
幼馴染「DQN君って音楽こういうの好きなんだ!」
DQN「コイツは幼馴染も好きなの聞くよ」
DQN2「幼馴染ちゃんってあのバンド好きなの!?」
幼馴染「チョー好き!」
DQN2「まっじで?次のライブ近いの知ってる?」
幼馴染「うん!だってウチら見に行ったし」
女友「ねー?」
女友2「ねー」
男「あの!」
幼馴染・女友・DQN1・2「?」
男「掃除・・・」
8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:36:19.128 id:xmb6M1CN0.net
DQN2「でねでね!俺ライブいってボーカル歌いだしたら泣いちゃって」
幼馴染「わかる!それ!私泣いたし!」
DQN「オープニングからなくの勿体なくね?」
幼馴染「いや、私エンディングでも泣くから!」
女友2「マジで泣いてたかんね」
男(っち、こいつらが一緒だと掃除進まねぇ)
女友「ねーー!男ーーー!」
男「え、なに」ビク
女友「なんで一人で机おろしてるの?」
男「だって、床掃除終わらせたし」
女友「ウチらまだ、ちり取り持ってるの見えんの?」
男「え、え」
DQN「えwえw」
DQN2「あはは。、カオナシかよwww」ケタケタ
11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:38:01.069 id:xmb6M1CN0.net
男「やっと終わった」
DQN2「俺幼馴染ちゃんのラインしらんのだけど」
幼馴染「まじ?教えてなかったっけ!?」
DQN2「うん、交換しよ」
幼馴染「オッケー」
男(さっさと終わりのあいさつしろよクソ)
先生「ほらー集まれーいつまで立っても終わんねーぞー」
DQN「はーい」
男(ふぅ)
DQN2「ありがと毎日送るわ」
幼馴染「それはウザいw」
DQN2「ヒド!」
女友「幼馴染ライン返すの遅いかんね」
幼馴染「そんな事ないよー!」
女友2「いや、あるでしょw」
男(さっさと集まれ)
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:38:36.413 id:xmb6M1CN0.net
男「お、おまたせ」
男友「おせー」
男友2「あと5分まって来なかったら行こうかと思ってた」
男「ひでーな、俺のせいじゃねーよ遅くなったの」
男「じゃ行こうぜ」
女友「男友、男友2君!じゃねー」
女友2・3・幼馴染「ばいばーい!」
男友・2「じゃなー」
男「・・・」
男(俺だけ見えてないのかよ)
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:39:49.297 id:xmb6M1CN0.net
登校
男「…」トコトコ
男(今日も憂鬱だな)
男(体育あるんだよなぁ。DQN君と同じチームになるとやりづらいから違うと良いな)
男(しかも掃除もある)
男「あ」
幼馴染「!」
男「…おはよ」
幼馴染「じゃ」
男「待てよ!」
男「一緒に行こうぜ」
幼馴染「…」
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:41:27.786 id:xmb6M1CN0.net
幼馴染「無理」
男「はは、薄情だな」
幼馴染「…男さ、知らないかもしれないけど」
幼馴染「もう男子にまで嫌われだしてるからね」
男「え」
幼馴染「…うちのクラスで男の味方なんて、殆どいないよ」
男「そっか。気にしてる訳じゃないけど、改めて言われるとショックだな」
幼馴染「嘘。本当はそういうの敏感なくせに」
男「バレたか。一回そういう目に合うと、どうも気になっちゃうな」
幼馴染「嫌われると性格変わるんだ。じゃ、私は嫌われたくないなぁ」
幼馴染「じゃあね。一緒に来ないでね」
男「…」
19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:42:24.743 id:xmb6M1CN0.net
男「はよーさん」
DQN「おっす!」ドン
男「お、おう」
クスクスクス アハハ
男「…」
男(嫌な空気だな。なんだよ)
DNQ2「えー男君いがーい」
男「は?」
女友2「っぷ」
女友3「wwwww」ゲラゲラ
男「??」
男友「男!背中背中!」コショコショ
男「は?」サワサワ
男(紙がはってる!?)
『特技 寝たふり』
20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:43:38.663 id:xmb6M1CN0.net
DQN「wwwwww」ゲラゲラ
DQN2「ちょっとちょっと!」
DQN2「男君ーなんで寝たふりするのー!?はなそーよーww」
幼馴染「相手がいないんでしょ」
女友「ちょ、的確すぎw」
DQN「きっつw」
女友2「あっはっはっはww」ケタケタ
女友3「wwwwwwww」
男「・・・・」
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:44:25.788 id:xmb6M1CN0.net
先生「まぁーこの歴史上の偉人は大層イケメンだったそうだ」
先生「えーっとこのクラスのイケメンといえば誰だ?」
男(この先生の絡み結構面倒なんだよな)
DQN「はーい!男君だと思いまーす」
男「え、え」
DQN2「あー確かにw」
先生「え、あ、あー」オロオロ
幼馴染「っぷ」
女友「ふふ」クスクス
女友2「ダッサw」
女友3「wwwww」ケタケタ
男「は、はは」
DQN「何か笑ってるんだけどあいつ」コショコショ
女友2「キモーイ」コショコショ
男「・・・」
24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:45:32.512 id:xmb6M1CN0.net
男「はぁ・・・」
男友「ため息多いぞ」
男友「理由は、わかるけどさ」
男「・・・」
男(確かに落ち込む姿を見せても、さらに人が離れてくだけか)
男(ここは無理にでも元気ださないと)
男「弁当食うか!」
男友「うっし、って、また入ってるじゃーん」
男「いや、うまいって、このおかず!」
男友2「それはおかずじゃねーからw」
男「まぁご飯には合わないけどさ、でもアクセントなんだって!」
女友「うっさ」
女友2「あいつ調子乗ってない?」
女友3「ぷw」
男「・・・・」
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:46:39.339 id:xmb6M1CN0.net
男「・・・」
男友「お前部活入ったら?」
男「は?」
男友「したら学校も楽しくなるかもよ?」
男「はは、急になんだよ」
男友「そうでもしないとお前不登校になりそうじゃん」
男「一理ある」
男友2「うちの部入るか?」
男「あー運動部はなぁ。今からはきつくね?」
男友2「んー」
男(部活か・・・面白い考えかもしれないな)
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:48:12.581 id:xmb6M1CN0.net
先生「じゃー今日は終わり、挨拶して」
男(部活部活っと…)
男(この後見学、って訳じゃないけど校舎周ってみようかな)
先生「おい!」
男「え!?」
先生「お前だけ挨拶ないぞ、もう一回」
DQN「えーーーーーー」
先生「連帯責任!ほらもう一回」
DQN2「はぁ」
女友「…ww」
幼馴染「…ふふ」
男(んだよ、いっつもまじめに掃除してんのは俺だろうが)
男(こういう時は俺一人が悪いのかよチクショウ)
36:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:48:47.597 id:xmb6M1CN0.net
男「んー…」トコトコ
男「お、ここの教室から声がする」
男「ここは、漫画部とか言う所が活動してるんだっけ?聞いた事あるな」
男「覗いてみよ」
漫画部「それじゃアドとれないから、こっちのが良い」
漫画部2「それ対象取れないから使えませんよ」
漫画部「え、嘘だ」
漫画部「ちょいちょいちょい、俺はひぐらしのレナじゃねーよ」
ハハハ
男「う~ん。なんとなくあそこの一員にはなりたくないような」
男(というか仲間に入っていけないような気がするし)
男(ってなに言ってんだ俺より楽しそうじゃん。あっちのやつ等の方が)
37:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:49:18.238 id:xmb6M1CN0.net
漫画部2「何か見てる人いるよ」
漫画部「」サ
男「うわ」
男「…離れよ」トコトコ
男「…素直に言えば良いのに見学って」
男(コソコソして格好悪りぃ。いつからこんなんになったんだよ俺)
男「んあ?」
男「…この教室なんだろ?習字部かな?」
男「えっと…」
男「ってあれ?」
男(1人しかいねぇ)
39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:49:48.555 id:xmb6M1CN0.net
男「…」
男(女の子?小さい、けど)
男(後輩か?)
書道部「…おい」
男「ッヒ」
書道部「何だお前?ジロジロみんなや」
書道部「見世物じゃねー」
男「こわ」
男(小さくて可愛い系だから大人しい子かと思ったら)
男(あの眉間の寄せ方はいつもこの表情してる怖い子なのか)
書道部「気が散るから、とっととうせろや」
男「う、うん」
40:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:50:25.189 id:xmb6M1CN0.net
男(ってそうじゃないだろ俺!)
男(こんな、コソコソしたらさっきと変わらないって!)
男(変に隠す必要ない言えば良いんだ)
書道部「あ?聞こえなかった?」
男(口悪すぎだろこの子)
男「俺、見学に着たんだ」
書道部「あ?」
男「見学。書道部の!」
書道部「私なんか見てどうするのさ?ストーカー?」
男「そうでなくて!」
男「俺、部活とか入りたいから!その見学」
41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:50:50.513 id:xmb6M1CN0.net
男「部員は君1人なの」
書道部「馴れなれしいぞ。話かけんな」
男(なんなんだコイツは)
男(だけどこういう奴の扱いは馴れてるんだ。うちの猫でな)
男「ほら飲み物」
書道部「は?」
男「いやせっかくだからさ、さっきお前が片づけしてる時に買った」
書道部「何で私はお前から飲み物をもらう必要があるんだ」
男「…気持ちだよ。見学代だと思ってもらってくれ」
書道部「…まぁくれるなら貰う。見学代ね」
男(よしうまくいった)
書道部「後3本同じのかってこい」グビグビ
男(コイツ…)
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:51:18.990 id:xmb6M1CN0.net
男「…」ジー
書道部「…」トメ
男「…」ジー
書道部「…」ハネ
男「…」ジー
書道部「…」ハライ
男「…」ジー
書道部「んああああああああああああ!!!!」
男「うわ!どした!!」
書道部「気が散るわ!!こっちみんなや!!!」
男「見学のOKは貰ったじゃん」
書道部「見学は良い!見るな!」
男「ええ…」
43:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:51:38.897 id:xmb6M1CN0.net
書道部「見学ってのは見て学ぶと書く」
男「急にどうしたの?」
書道部「やってみろ」
男「は?」
男(うわ!気がついたら半紙と筆と墨がもう1セット)
書道部「私が見ててやる」
男「良いの?」
書道部「見られるよりまし」
男「じゃ、じゃあ…」
男(うわ、久しぶりだけど、がんばろう)
45:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:52:02.326 id:xmb6M1CN0.net
男「ほいほいっと」
男「できた!」
男「ど?」
男「一応冬休み明けの書道の宿題で銀賞貰った事あるんだぜ!」
書道部「…ふ」
男「んあ?」
書道部「ふふふ…この程度の実力でよく見学なんて言えるなと思って笑っただけ」
書道部「半紙が泣いてるわ」
男「んな馬鹿な、結構うまいだろ?我ながら自信あるぜ」
書道部「この程度でのぼせ上がれる、お馬鹿さんの脳みそがうらやましい」
書道部「私も馬鹿だったら、もっと人生楽しいんかな」
男「…だったら手本見せてみろよ」
46:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:52:25.366 id:xmb6M1CN0.net
男「外もう暗くない?」
書道部「んあ?…本当」
男「毎日こんな遅くまでやってんの?」
書道部「いつもはもっと早く切り上げる」
男「ふーん」
男「久々に他人と一緒で時間忘れちゃった?」
書道部「ん…」
男(あれ?突っ込んでくるかなと思ったのに)
男「じゃ、帰る準備しよっか」
書道部「おう」
47:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:52:59.624 id:xmb6M1CN0.net
男「片付け完了!帰るか!」
書道部「じゃ」スタスタ
男「待て待て待て」
書道部「うわわわ!!ストーカーに襲われています!!」
男「いや一緒に帰ろうぜ」
書道部「はは」
男「あ?」
書道部「勘違いさせちゃったかなぁ?私アンタみたいな小物な男興味ないから?」
男「勘違いしてんのはお前だ」
49:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:53:31.215 id:xmb6M1CN0.net
男「ふーん、じゃあもう1人いるんだ。部員」
書道部「おう」トコトコ
男「その部員も口悪いの?」
書道部「おのれはスパイか。情報を聞き出してどないするつもりなん」
男「別に、軽口だよ」
書道部「あー私と違って言い方キツイから話てたら傷つくかも」
男「…あっそ」
書道部「用事があんのね。あの子。だから最近来てないだけ」
男「にしても1人っておかしくね?顧問は?」
書道部「私は誰にも従いたくないから追い出した」
書道部「私を縛り付ける奴は誰であっても許せねぇ」
男「豪胆ですね」
50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:53:56.583 id:xmb6M1CN0.net
男「おっと、俺こっち」
書道部「で?」
男「…」
男「明日も行くから」
書道部「くんな、鬱陶しい」
男(本当に迷惑なら行かないけど)
男(この感じはそこまで嫌がってない感じじゃないかな)
DQN「うっわ!!この自販機あたった!!」
DQN2「はいはい!俺欲しい!」
女友「ねぇ?あれ男じゃね?」
幼馴染「…」
DQN「マジだ」
男(ゲ・・・)
51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:54:23.851 id:xmb6M1CN0.net
男「お、おっす」
女友2「え、何か挨拶されたんだけどw」
女友3「キモwwwwww」
DQN「女といるじゃーん?」
幼馴染「男、彼女作ったの?」
女友「私達にも紹介してよー」
男「ち、違うよ!たまたま一緒に・・・・」
幼馴染「ふーん」
DQN2「アイツに彼女なんていないでしょw」
男「・・・」
55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:55:44.644 id:xmb6M1CN0.net
DQN「お前っていつも教室で寝てるけど今大丈夫?」
男「え?」
DQN「歩いてる間に寝ちゃわないの?そんなに起きてる姿最近見ないし」
DQN2「たっはっはっはっはは」ケタケタ
女友2「DQN君、やめなよーw」
男「あ、あはは」
男「大丈夫だよ、し、心配しないで」
DQN「心配なんてしてねーよ」
DQN「書道部!お前コイツと帰るのなんてやめろよーw」
書道部「あいあい」
女友3「wwwwwww」ケタケタ
幼馴染「同じ制服来てるけど知ってる?」ヒソヒソ
女友「知らなーい。同じ学年の子じゃないんじゃない?」ヒソヒソチラチラ
書道部「・・・」ッチ
58:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:56:42.889 id:xmb6M1CN0.net
男「はぁ・・・行ったか」
書道部「ダサ」
男「あ?」
書道部「虐められっこか?」
男「別に、虐められてる訳じゃ・・・ないと、思うよ」
書道部「あっそ。いずれにしろダサい」
男「・・・ッ!」
男「お、お前さ、普通慰めたりするもんじゃないの!?」
書道部「ははは」
書道部「何で格好悪い奴の味方しなきゃいけないのさ」
60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:57:13.985 id:xmb6M1CN0.net
男「そんな傷つく事言うなよ、泣くぞ」
書道部「うわ。格好悪さの極みだ」
男「格好悪いとか良いとかの次元の問題じゃねーんだよ俺にとっては」
書道部「あっそ」
書道部「じゃあ泣いてみてよ?部活で生かせる何かの足しになるかも」
男「芸術家気取りかよ。ちくしょう」
男「・・・大体、虐めは虐めてる方が格好悪いって言うだろ・・・・」
男「だから。俺は」
書道部「格好悪くないって?アホか」
書道部「それとこれとは別次元だろ。」
書道部「あいつらのニヤニヤした感じもいけ好かないけど、お前もお前で嫌やわ」
書道部「どっちかと言うとお前の方が嫌かな。私」
男「お、お前」
61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:57:45.846 id:xmb6M1CN0.net
男「はいはい。わかったわかった!」
男「この話、もうやめ!俺、泣いちゃう」
男「何か違う話しようぜ、え~っと、趣味とかなんなの?」
書道部「私はアンタとたまたま帰ったの?」
書道部「おのれが誘ったんちゃうんか?」
男「・・・」
男「俺のメンタルの弱さなめんなよ」
書道部「はは、どうして私がアンタに気を使って言葉選ばなアカンのじゃ」
書道部「私は言いたい事言うわ」
男「お前の堂々とした態度が羨ましいよ俺は」
63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:58:31.486 id:xmb6M1CN0.net
男「てか、ここ、別れ道だろ、もう行けよ」
書道部「私に命令すんな」
男「じゃー俺が行きます!さようなら!」
書道部「おう」
男「・・・」
男(何て女だ優しさって物がないのか)
男(もう二度と部活なんて行くか!見学して損した!)
男「・・・」
男「・・・っく」
男「明日も、行くからな!!俺!!」
書道部「あ?」
男「部活、俺、明日も行くから!」
書道部「ピーピー泣く奴は部にいらんのですが」
男「・・・泣いてねー」
男(嫌われたか。そりゃ、そうだ)
書道部「だから、次からは泣くな」
64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 11:59:28.230 id:xmb6M1CN0.net
男「は?」
書道部「泣くなって言ってるんじゃ」
男「泣いてないが?」
男「あ」ポロポロ
男「畜生、お、お前が泣いてるって言うから!泣いちゃったじゃねーか!」ポロポロ
男「さ、さっきまで我慢できたのにー!あーもう!!」ポロポロ
書道部「はは、我慢してたのにママに心配された途端泣くガキみたい」
男「あー、もう!!見るな!!こっち見るなよ!!」ポロポロ
書道部「泣き虫な奴」
書道部「じゃあな」トコトコ
男「畜生」グス
男(普通こういう時は慰めて牛丼の一杯でも奢るだろ)
76:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:02:34.289 id:xmb6M1CN0.net
男「はぁ…帰るか」
男「…」トボトボ
男「あー嫌だ嫌だ」
男(俺が何したって言うんだよ)
男(ただ普通にしてるのに、何で俺が)
DQN「おい」
男「え」ビク
DQN2「あれれ~?男君じゃん?」
女友「キモーイ。ついてきたの?」
女友2「ふふ」クスクス
幼馴染「こいつの家、ここだからね」
男「あ、ああ。隣なんだよ幼馴染と」
女友「えーーーーー!かわいそーーーー!」
男「」ビク
87:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:04:46.378 id:xmb6M1CN0.net
女友2「幼馴染~大丈夫~慰めてあげるー」ギュー
幼馴染「ありがとー」
DQN2「俺もー」
幼馴染「DQN2君は駄目!彼女いるじゃん」
DQN2「え?いると思ってた?いないよ?」
女友3「コイツ彼女作らないで女遊びするからね。サイッテー」
DQN2「しないしない。マジな子には本気でいくタイプだから」
幼馴染「本当かなぁ~」
男「はは、じゃ、じゃあ俺、もう行くから」
女友「聞いてないんだけどなーーーーーー」
男「う」
91:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:08:32.664 id:xmb6M1CN0.net
DQN「待てや」
男「え、な、何?」
DQN「あの女お前のツレ?」
男「ツレ?」
DQN「お前の女かって聞いてんだけど?つかウザいからさっさと答えて消えろ」
女友「何か切れてね?」ヒソヒソ
DQN2「・・・・」
男「あ、あの子は今日知り合って、たまたま一緒に帰っただけ、だよ」
DQN「・・・」
男「あの」
DQN「あ、まだ居たの?帰っていいよw」
男「え」
DQN2「仲間に入れると思ったの?w」
男「あはは、じゃあね」
DQN「え?なんで笑ってんの?キメーからお前笑うなよ?」
女友3「ヒドーイw」
男「・・・」
95:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:11:16.013 id:xmb6M1CN0.net
男「・・・はぁ」
男「あーーーもう!学校いきたくねぇ」
男「いっそ不登校になってやろうかな」
男「今は通信制とかもあるし・・・卒業して高卒認定とって」
男「それで、大学は良い所行って、あいつらを見返す・・・」
男(って、俺勉強苦手だった)
男(しかもDQNとDQN2の方が頭良いじゃん)
男「・・・見返すって。はは」
男「あいつらは俺の事なんて虫とさえ思ってねーんだろーな」グス
109:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:16:23.865 id:xmb6M1CN0.net
男「いじめられてる奴はダサイとか、あの女」
男「俺だってされたくて、悪口言われてる訳じゃないのに」
男「畜生・・・年下にまで・・・」
ギャハハハハハ
男「!」ビク
男「隣・・・幼馴染の部屋」
男「そっか、あそこに集まってるって事は幼馴染の家行くつもりだったんだろうな」
男「小学校までは一緒によく遊んだな。誕生日にあげたコップまだ使ってるかな」
DQN『あ、ごめん!コップ割っちゃった!』
女友『サイテー』
幼馴染『いいよ、それ』
幼馴染『もう要らない奴だから』
男「・・・・」
115:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:19:37.703 id:xmb6M1CN0.net
先生「あ、今日は先生ちょっと用事あるから、この時間丸ごと自習な」
クラス「はーーーーい」
先生「良いか?先生ちょっと外すけど。お前ら騒ぐなよー」
クラス「はーーい」
先生「じゃあなぁ~」ガラガラ
DQN「ウェーーーイ」
女友2「ちょっとwwwそっこーじゃん」
幼馴染「あの俳優イケメンじゃない?私ちょータイプ!」
女友「何か今のイケメン!って感じするよねぇ」
DQN2「幼馴染ちゃーん。お話に来たよー」
幼馴染「え~」
男(っち。こういう時間が一番キツイぜ)
119:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:21:47.127 id:xmb6M1CN0.net
DQN2「俺、次のチケット買ったよ~2枚」
幼馴染「2枚って、誰かと行くの?」
DQN2「ううん。まだ相手いない」
幼馴染「は?w馬鹿じゃん?w」
DQN2「いや、買ってから相手探そうと思って」
女友「メッチャ無計画w」
DQN2「でさ、一緒に行って?」
幼馴染「えーーー?w」
女友「うわ~」ニヤニヤ
男「・・・」
121:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:23:50.666 id:xmb6M1CN0.net
DQN2「お願い!」
幼馴染「でもな~」
幼馴染「女友、行く?」
女友「え、自腹で?行かない」
幼馴染「だったら二人じゃーん」
DQN2「それが良い訳じゃーん」
幼馴染「えーーーw」
幼馴染「ていうかずっと立ったままじゃキツくない?座ったら?」
DQN2「でも席ないしー」
幼馴染「そこの机あいてるじゃん」
DQN2「そっか」ス
男「あ」
男(俺の机・・・勉強しようと思ったのに)
131:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:28:04.002 id:xmb6M1CN0.net
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
男「ふ、ふー」
男(やっと終わったなぁ学校)
男「あ、なぁ、今日も俺さ用事あって一緒に帰れないんだ」
男「だから先に帰ってて」
男友「え?あ、あー・・・おっけー」
男友2「お、おう」
男「え?」
男(何かよそよそしいような…)
男「じゃ、じゃあな」
男友「・・・」
男友2「・・・」
女友「ふふ」クスクス
女友2「あはは」クスクス
女友3「孤立してんじゃん」ヒソヒソ
男「・・・」
142:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:31:54.395 id:xmb6M1CN0.net
男「よ、よぉ」
書道部「あ?ああ泣き虫か」
男「お、おい変なあだ名つけるなよ」
書道部「ぴったりじゃん。くっく」
男「俺にもプライドとか、一応、あるんだ」
書道部「無い奴なんていない。小さいか大きいかだけでしょ」
男「・・・」
男「ま、俺は元気一杯!」
書道部「空元気って下手な奴がすると痛々しいだけ」
書道部「ほら、さっさと用意しろや」
男「お、おう」
男「て、待て俺は先輩だぞ?」
書道部「で?さっさとしろ」
男「…はい」
145:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:35:09.134 id:xmb6M1CN0.net
男「なぁ!俺昨日よりうまくなってねぇ?」
書道部「ミジンコから緑虫くらいにはなったかも」
書道部「でも私、人間だからわかんないや」
男「この野郎」
書道部「もっと丁寧にかけ。丁寧じゃない奴は見ててムカツク」
書道部「ほら、筆持て」
男「え?」
書道部「さっさとしろノロマ泣き虫」
男「う、うん」
書道部「私がアンタの筆もって書くから、感覚をつかめ」ス
男「え」
書道部「ほら、こうして・・・ここは・・・こう」トメハネ
男「…」
男(何かドキドキする)
159:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:38:57.064 id:xmb6M1CN0.net
書道部「ほらできた。アンタのとは月とスッポン」
男「う、うん」
書道部「何真っ赤になっとんねん。坊主」
男「はぁ!?」
男(こ、この話題はここで終わらせるために次の話題に)
男「なるほどーさすがだねぇ」
書道部「そういうの期待してるならほかの部活行け」
書道部「私も不快だから」
男「ごめんなさい」
書道部「ふん」
書道部「じゃ、一人でやってみろ」
男「う、うん」
ギャハハハハ
男(え、この笑い声は・・・)
165:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:43:11.711 id:xmb6M1CN0.net
男「・・・」ピタ
書道部「・・・」
男(行ったか・・・ここに来る訳じゃないんだ)ホ
書道部「集中しろ」ポカ
男「あ、痛・・・」
書道部「お前いつもそんなビクビクしてるんか?」
男「いや、ビクビクしてた?」
書道部「はぁ~私は優しいなぁ」
書道部「小型の草食動物みたいな奴の部活見学を許すなんて」
男(草食動物・・・)
書道部「おい」
男「あ」
書道部「さっさとやれ」
書道部「邪魔されてるさないのにやめたら、完全に負けてるね」
男「・・・」
173:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:45:57.628 id:xmb6M1CN0.net
男「ふ、ふぅ~疲れた~」
書道部「ははは。ミジンコはこんなんで疲れるんか」
書道部「私はアンタがいなかったら、この倍はやってるのに」
書道部「ミジンコも難儀やね」
男「うるへー」
男(でも)
男(そういや悩んでから何かを一生懸命やるってしなかったし)
男(久々に楽しかったな)
男「じゃ、帰ろうぜ」
書道部「私は誰かに命令されない。自分で決めた事しかやらん」
男「・・・そっか」
書道部「ついて来たいなら、勝手についてこい」
183:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 12:48:46.190 id:xmb6M1CN0.net
男「なぁ何であんなに字書くの上手いんだ?」
書道部「やっぱ人柄かな」
男「は?」
書道部「ふふ。字っていうのは、その人の心を表してるのさ」
書道部「私は心がきれいだからね」
男「そっかそっか」
書道部「うん」
書道部「まぁあえて言うなら・・・」
男「なら?」
DQN「あ、書道部!」
書道部「ん?」
男「ゲ」
327:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:23:28.233 id:xmb6M1CN0.net
書道部「何さ?」
DQN「お前さー!・・・って」
男「・・・」
DQN「お前こんな奴といんの!?」
書道部「はは、私も本当は嫌々だけどね」
男「ええ」
書道部「ま、私は私のしたい事してるだけ」
DQN「・・・おい」
男「ん」
DQN「・・・」
書道部「で?」
332:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:25:53.074 id:xmb6M1CN0.net
DQN「・・・っち」
DQN「いや、もう良いわ」
書道部「は?」
DQN「やっぱ、やめた」
書道部「あっそ」
DQN「俺用事あるから、まだ学校いる」
書道部「別に聞いてない」
DQN「・・・」
DQN「じゃあな」
書道部「おう」
男「・・・」
334:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:29:28.644 id:xmb6M1CN0.net
男「お前って、DQN・・・くんと仲良いんだ」
書道部「くん?同級生ちゃうんか」
男「同級生、だけど」
男「・・・」
書道部「急に黙りだした。暗」
男「む」
男「別に言う事を考えてただけなのに」
男「考えた事すぐ表にでるお前とは違うの!」
書道部「ふーん、ビクビクして生きてるんだね」
男「繊細って言えよ」
書道部「良い様に言うなぁ。そうやって生きて欠点から目そらして生きてんのか」
男「・・・間違ってはないけどさ」
337:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:30:55.782 id:xmb6M1CN0.net
男「なぁ」
書道部「あ?」
男「お前って根明っていうか、明るいじゃん」
書道部「明るい?私はそんなつもりないけど」
書道部「まぁビクビクは生きてないさね」
男「そのさ」
男「俺考えたんだよ」
男「やっぱ俺って暗いのかなって」
男「だから、こうなんていうか」
男「ん」
書道部「一々口ごもってないでハッキリ言え」
339:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:34:43.196 id:xmb6M1CN0.net
書道部「女々しい奴やな」
男「・・・だから」
男「た、ターゲットにされるのかなって」
男「い、いじ・・・」
男「いじられるの」
書道部「はぁ」
男「何だよ」
書道部「ま、良いわ」
書道部「で?」
男「・・・・やっぱさ元気出した方が良いのかな。無理にでも」
344:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:39:36.369 id:xmb6M1CN0.net
男「明るく喋った方がターゲットにされない、のかなって」
男「さっき書道部に言ってただろ?」
男「俺って喋る前にこう、考えちゃうんだよ」
男「これって言った方が良いのかな・・・とか」
男「後、よく絡みづらい空気だしてるとか、言われるし」
男「だから明るくさ、接しやすいような人になった方が良いのかな?」
書道部「・・・」
書道部「それができないから難儀してんじゃないんか」
男「でも心がければ!」
書道部「いや、このテーマに付き合った言葉を出したのが間違いだった」
男「は?」
書道部「無駄。無理。それは間違い」
男「ま、間違い?」
345:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:44:05.533 id:xmb6M1CN0.net
書道部「じゃあ明るい奴が無理して演技して話してると思う?」
男「それは、少し位は」
書道部「少し位は、そうかもしれない」
書道部「じゃあ私は?」
男「は?」
書道部「後は自分で考えろ」
男「そ、そこまで言っておいて・・・」
男「何だよ教えてくれよ」
男「俺だって普通に生きてるだけなのに・・・こんな」
書道部「そんなん知らん。私の問題じゃない」
349:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:46:11.769 id:xmb6M1CN0.net
男「か、考えてるよ!考えてるから」
男「悩むし、毎日」
男「お前が、何か答えがわかるなら教えてほしいって思うのは当然だろ?」
書道部「当然だから?」
男「は?」
書道部「アンタにとって教えてほしいって思うのが当然だとして」
書道部「私にとって教えてあげるのは当然か?」
男「は、はぁ!?」
男「お前・・・っく」
男「あのなぁ!」
352:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:51:48.885 id:xmb6M1CN0.net
書道部「私にお前の気持ちなんかわからない」
書道部「私はそんな経験ないから」
書道部「だけど、己が真剣に考えて解決したいと思ってるようにも見えないって言ってんのさ」
書道部「そんな奴に真剣にアドバイスして、反故にされても嫌さね」
男「考えてるよ!真剣に解決したいって!」
書道部「本当か?」
書道部「私には嫌だ。って言って完結してるように見えるけど」
男「・・・・」
男「容赦ないよな。本当」
男「悪かった」
男(これ以上頼んでも教えてくれそうにないな)
男(嫌われるのは嫌だし。今は引くか)
書道部「・・・」
356:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 17:58:17.923 id:xmb6M1CN0.net
男「あ、ここで別れ道か」
書道部「もうか」
書道部「あ」
男「結構歩かなかった?」
書道部「・・・」
男「?」
男「お前の家ってこっから遠いの?」
書道部「ストーカーになるならやめた方が良いよ骨全部折るから」
男「そ、そうじゃなくて。ただの世間話じゃん」
書道部「アンタに教える気も筋合いもないから。この話題終わり」
男「・・・あっそ」
男「じゃな」
書道部「待てや」
男「?」
359:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 18:01:59.375 id:xmb6M1CN0.net
書道部「おのれは明日も見学にくるんか?」
男「の、つもりだけど」
男「俺予定ないし」
書道部「それは知ってる」
書道部「いじられキャラだもんね」
男「黙れ」
書道部「ふふ」
男「勘違いするなよ。俺年下には強いからな」
書道部「強いから何?」
男「・・・」
書道部「ま、3日も見学する意味なんかないやろ」
男「・・・・・・・確かに」
男(はは、遠まわしにもう来るなってか)
男「じゃあな」
書道部「おい」
書道部「書いて来い」
男「え」
書道部「入部届け」
書道部「見学じゃなくて。きちんと入部しろ」
男「う、うん!」
364:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 18:09:38.988 id:xmb6M1CN0.net
先生「じゃー今日から学際準備だから」
先生「放課後は残って準備するよーに」
女友「はーい」
DQN2「ねね、幼馴染ちゃん、どっちやるの?」
幼馴染「うーん、私は喫茶店手伝おうかな」
女友2「DQN2君露骨すぎー」
DQN2「だって俺ら仲良しだもん!ねー」
幼馴染「ねー」
男(ついにこの時期が来てしまった)
女友3「ねーーー邪魔なんだけどーーー机さげられないじゃーーーん」
男「あ、ごめ」
女友「っぷw」
DQN2「・・・」ニヤニヤ
男「・・・」
368:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 18:14:16.517 id:xmb6M1CN0.net
委員長「えーと、じゃあ喫茶店手伝うグループと演劇のグループにわかれまーす」
DQN2「演劇なにやんのー」
女友「脚本オリジナル?私書きたい!」
女友2「女友絶対うまいよー!」
女友3「女友が脚本書くのは決まりだねー!」
委員長「はいはい、まずグループ決めるからね」
男友「俺らどうする?」
男友2「喫茶店でいいんじゃね?」
男「お前ら、喫茶店にすんの?じゃあ俺も・・・」
男友「あ、やっぱ演劇にすっか!裏方とかならやりたいかも」
男友2「だなー」
男「あ・・・」
411:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 19:29:49.692 id:xmb6M1CN0.net
委員長「じゃーみんな決まったわね?」」
委員長「じゃあ各自、って・・・・」
委員長「男君決まった!?決まってないよね!?」
男「え」
男「決まってない、けど」
委員長「決まってないなら、声かけなよ!」
男「ご、ごめん」
DQN2「だっせ」
委員長「で?どっちにするの?」
男「えっと」
シーーーーン
男(う、このクラス中の視線が集まってる感じ嫌だな)
417:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 19:33:45.628 id:xmb6M1CN0.net
委員長「じゃあ男君は演劇だからね?」
男「う、うん」
女友「・・・」
女友2「・・・っち」
男友「・・・」
男友2「・・・」
男(んだよ。俺がお前らの所行ったら悪いかよ)
委員長「じゃ、決まったからみんな仕事にとりかかってー」
ウィーーッス
DQN「おい!!!」
男「え、お、俺?」
DQN「お前ちょっと来い」グイ
418:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/19(水) 19:36:44.015 id:xmb6M1CN0.net
男「何?」
男(こんな北校舎のトイレに連れ込まれるなんて)
男(まさか殴られるのかな)
DQN「お前なんで昨日アイツと一緒に帰ってたの?」
男「あ、アイツ?」
DQN「書道部の事だろうが!!!!」ガン
男「!」ビク
男(ト、トイレの壁が凹んだ・・・)
DQN「さっさと喋ろ。はい3、2、1、」
611:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:23:14.473 ID:2uIy+b7z0.net
先生「おいおい、すごい音したけど何の音だ~」ヒョイ
DQN「・・・」
男「・・・」
先生「って、何やってんだお前ら!」
DQN「け、喧嘩じゃないっす!」
先生「来い!!」
先生「話は職員室で聞くから!!」
DQN「テメーのせいだぞ!」
男「え」
先生「良いから二人ともさっさとしろ!!」
男(うわ、こんな怒ってる先生初めて見た)
612:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:24:29.206 ID:2uIy+b7z0.net
女友「やばいやばいやばい!」
女とも「DQN停学だって!!!」
女友2「は!?」
女友3「酒?」
女友「男子トイレのドアへこませたらしい!!」
女友2「遊びで?」
女友「喧嘩って聞いた。私もそこまでしか知らない」
幼馴染「誰と喧嘩したの?」
DQN2「アイツ」クイ
男「・・・」
613:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:25:42.734 ID:2uIy+b7z0.net
女友「アイツって、男の事」
DQN2「・・・」コクリ
DQN2「おい!!」ガン
男「!」
男「何?」
DQN2「いや、何ー?じゃねーよ?あ?」
DQN2「どゆこと?」
男「・・・どういう事って」
男「俺にも、よく・・・」
女友2「ハッキリ言えや!!」
616:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:27:36.475 ID:2uIy+b7z0.net
男「俺もよくわからないんだって」
男「DQN、君に急に呼ばれてトイレ行ったら」
男「ドアを目の前で殴ってさ」
女友「アンタが何かしたんじゃないの??」
男「だから何もしてないよ」
DQN2「っち。アイツ無茶したかー」
DQN2「つかDQN停学になって、お前はなんないの?」
男「お、俺が停学にした訳じゃないよ」
DQN2「お前が停学にしたようなもんだろ」
ザワザワ
617:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:28:45.083 ID:2uIy+b7z0.net
女友「DQN可哀想ー」
女友2「DQN推薦狙って頑張ってたんだよ!?」
女友2「アンタのせいで取れなかったらどうするの!?」
女友3「DQNじゃなくてお前が停学になれば良かったのに」
DQN2「あーDQNと連絡つながらねぇ。アイツ携帯見てねぇのかな」
幼馴染「・・・」スタスタ
男「あ」
幼馴染「DQN君心配だね」
女友「ねー!」
男「・・・」
619:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:31:25.067 ID:2uIy+b7z0.net
書道部「メソメソすんなって言ってたのに今日は一段と暗い顔してんね」
男「・・・お陰様でな」
男「実はさ」
書道部「あー!あー!」
書道部「根暗の物語なんか聞いて暗い気持ちになりたくない」
男「根暗の物語って・・・失礼過ぎるでしょ」
書道部「そんな事より」
書道部「ほら書く準備すんよ。馬車馬のように動け」
男「う、うん」
書道部「正式入部したんだから、もう客じゃない。もてなしはしないからね」
男(もてなしなんて、されたっけ?)
男(でも、これはこれで気を使ってくれてるのかな)
620:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:33:27.826 ID:2uIy+b7z0.net
男「お前の書いてる字って凄いよな」
男「こう、グニャグニャしてるっていうか」
書道部「書きたいの?やめときな。100年早い」
男「俺にだって書けるさ!手本のとおりやれば良いんだろ?」
書道部「はん!じゃあやって見ろ」
男「えっと・・・んと・・・」トメハネ
男「どう?」
書道部「全然アカンやろ。これ」
男「うん。確かにそうだな」
書道部「ま、挑戦しようって心意気は認めてやるけど」
男「なぁお前も書いてくれよ」
書道部「手本?ま、いっちょ見せてやっても良い」
622:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:34:36.504 ID:2uIy+b7z0.net
男「そうじゃなくて、前みたいにさ」
男「俺も筆もってるから、書いて」
書道部「また私と引っ付きたいんか?変態の娯楽に付き合うつもりはないんだけど」
男「そうじゃないって」
男「せっかくやってるんだし」
男「もっとうまくなりたいんだ!」
書道部「・・・そ、そう?」
書道部「じゃあやってやる・・・」
男(何かに集中するって良いな)
男(嫌な事とか、全部忘れられる)
624:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:35:32.693 ID:2uIy+b7z0.net
男「はぁ~今日も書いた書いた」
書道部「そうやね」
男「あれ、貶されるかなと思ったんだけど。今日も」
書道部「私をどんな奴だと思ってんの?」
書道部「腑抜け野郎が入ってきて大変やなと思ったけど」
書道部「一生懸命やってたからな」
男「そ、そう?」
書道部「うん」
書道部「褒めてやる」
男「はは」
625:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:36:35.058 ID:2uIy+b7z0.net
DQN「っとと、おい!」
男「!!」
書道部「?」
DQN「今帰りなの?」
書道部「制服で歩いてるんだから、当たり前」
DQN「じゃあ俺も一緒にかえろーかなぁ」
書道部「アンタ制服着てないけど、どないしたん?」
DQN「一回家帰ってたんだよね」
DQN「なぁ~~!!男!!?」
男「あ、うん」
書道部「・・・・?」
626:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:37:58.718 ID:2uIy+b7z0.net
書道部「ま、勝手について着たら?」
DQN「おー」
男「・・・」
DQN「テスト勉強してんの?来週じゃん?確か」
書道部「私は毎日勉強してるから」
書道部「テスト近づいてから勉強してるお前らと違う」
DQN「さっすが書道部」
書道部「アンタこそ推薦狙うって言ってたけど。そんな調子で大丈夫なんか」
DQN「ん~まぁ」
DQN「来週のテストも1週間勉強すれば余裕でしょ?」
男「え」
627:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:39:36.874 ID:2uIy+b7z0.net
書道部「あん?」
男「・・・い、いや」
書道部「言いたいことあるから声出したんやろ?ハッキリ言え」パシ
男「あ、痛たた・・・DQN、君ってテスト出られるのかな、って」
DQN「あ!?」
書道部「は?」
男「あ・・・」
書道部「どういう事?」
男「だって今、停学中なのに」
628:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:41:05.918 ID:2uIy+b7z0.net
DQN「お前さぁ!」グイ
男「うわ」
書道部「おい」
書道部「停学になるような事って、何をやらかしたん」
DQN「・・・」
書道部「ま、言いたくないなら良いけど」
書道部「私には関係ないから。男行くぞ」
男「え、う、うん」
DQN「待てよ」
630:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:42:31.097 ID:2uIy+b7z0.net
DQN「お前、部活に誰もいれないんじゃなかったの?」
書道部「・・・」
男「え」
DQN「俺が入るって言ったとき」
DQN「俺にそう言ってなかったっけ?」
書道部「・・・気が変わった」
DQN「じゃあ、俺も入れてくれよ」
書道部「まず自分の停学といて来い」
書道部「男行くぞ」
男「うん・・・」
636:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:45:24.023 ID:2uIy+b7z0.net
男「お、おい」
書道部「・・・・」スタスタ
男「お、おいって」
書道部「あ?」
男「歩くの早いよ」
書道部「・・・」
男「お前と、DQN君ってどういう関係なんだよ」
書道部「それをお前に言ってどうするの?」
男「別に、どうもしないけど」
男「俺にも責任あるから」
男「DQN君が停学になったの」
男「今日の事なんだけどさ」
637:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:47:30.322 ID:2uIy+b7z0.net
男「っていうわけなんだ」
書道部「ふーん」
男「俺が悪いのかなとも思うんだけど」
書道部「放っておけ」
書道部「アイツが悪い。お前は悪くない」
書道部「そもそも、私はアイツのそういう子供の駄々みたいな所嫌い」
男「・・・」
男「なぁ、それで」
男「お前とDQN君ってどんな関係なんだよ」
書道部「幼馴染」
640:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:49:07.823 ID:2uIy+b7z0.net
男の部屋
男「・・・」
男「ははDQNを停学にしてやった」
男「俺に今まで散々悪口言ってきてたからな」
男「ざまぁ見ろ」
男「今までの罰だ」
男「・・・」
男「・・・」
男「何でだろ」
男「そんなに嬉しくないや」
641:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:50:23.158 ID:2uIy+b7z0.net
男(むしろ、推薦潰したかもっていう罪悪感の方が大きい)
男(クラスのみんなにも俺が停学になった方がなんて言われるし)
男(でも実際・・・その通りだよな)
男(俺なんか、あのクラスにとっては異物でしかないよ)
男(それにあんな可愛い幼馴染もいて)
男(って、俺にも幼馴染いたっけ)
男(だけど俺と会話もしてくれないし)
男「・・・」
男(DQNが羨ましいな。)
男(俺もDQNみたいになりたい、な)
642:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/20(木) 14:53:23.171 ID:2uIy+b7z0.net
男「おはよー」
男「あれ?」
男「いつもと部屋の様子が違うような・・・」
男(まぁ良いや制服)
母「あんた、制服なんて来てどこ行くつもりなの?」
男「え?」
母「アンタ停学中でしょ?」
母「そろそろ起きなさーい」
DQN「いってぇな!」
DQN「俺は今日学校ねーのわかってるだろ!」
母「祝日でも記念日でもない水曜日なのに?ボケてないでさっさと準備しなさい、男」
DQN「お、男?」
男「これって・・・・」
DQN「もしかして・・・」
男・DQN「「俺たち、入れ替わってるーーー!??」
end